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【株式投資初心者向け】信用取引のメリットデメリットについて。追証や逆日歩、クロス取引についても説明します!

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みなさん、信用取引というものを知っていますか?

信用取引とは、平たく言えば『証券会社からお金(株券)を借りて株式取引をすること』です。 最大で預けたお金の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。

 

よく、投資初心者に「現物・少額・長期で投資をやりましょう」といった記事や書籍を多く見かけます。

少し投資の初心者を抜け出そうとしている人や、たくさんの資金で運用したいといった方に向けて、信用取引についてよく知って欲しいなと思います。

 

今回のテーマは信用取引です。

 

繰り返しになりますが、『証券会社からお金(株券)を借りて株式取引をすること』信用取引と言います。

「お金(株券)」と表現しているのは「お金を借りて株式を買付する信用買い」と「株券を借りて株式を売却する信用売り」の2種類があるためです。

 

 

信用取引は売りから入ることができる

 

前述しましたが、株券を借りて、株式を売却する『信用売り(通称:空売り)』というものがあります。 

つまり、現物取引では不可能な売りから入ることができるといった特徴があります。

 

手元に株がなくても「売り」から取引できる

現物取引では『株を買い、それを売る』ことでひとつの取引が終了しますね。

普通はそうです。

株式を安く買い、高く売る。これで利益が得られる仕組みです。

 

しかし、信用売りはこの逆です。『株を売り、それを買い戻す』ことでひとつの取引が終了します。

株式を高く売り、安く買い戻すことで利益になります。

 

売り買いのどちらから始めても「6ヵ月後には反対売買して差額を精算する」信用決済または「現金や株券を用意して精算する」現引き・現渡しの選択になります。

 

信用取引は6か月以内の取引と覚えておこう

 

相場下降局面でも収益チャンス!

さきほどの説明ですでに分かったという人もいるかもしれませんが、信用売りでは株価が下がれば下がるほど利益が膨らむことになります。

「買い」から始まる現物取引では、相場の上昇局面でしか収益を狙えませんが、信用売りという選択肢を持っていれば相場下降局面にも収益獲得のチャンスがあります。

 

信用取引の「売り残」とは

信用取引の売り残というのは、信用売りがされたが、まだ決済(買い戻し or 現渡し)されずに残っている株数のことを指します。

逆に、信用買いによって買われたが、まだ決済がされていない残高を「買い残」といいます。

 

売り残が多いということは株価が下がると考えている投資家が多いことを意味しています。

しかし、最長半年後に決済しなければいけない株数が多いということは、将来の買い圧力にもなることも頭に入れておきましょう!

 

投資資金が少なくても一攫千金?信用取引のメリットとは?

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信用取引はうまく使いこなせばメリットが大きい取引方法です。しっかりとメリットを把握しておきましょう!

 

レバレッジ効果とは

信用取引では、委託保証金(現金または株券など有価証券)を証券会社に担保とすることで、手持ち資金の約3倍の取引ができるようになります。

このように、手持ちの資金よりも多くの株式取引を行えるため、レバレッジ効果があると言えます。

 

レバレッジ効果というのは、「テコの原理」のことです。 つまり、小さい力で大きな効果をもたらすという意味です、

不動産投資でよく使われる言葉で、「少ない自己資金でも借入金を使うことで大きく収益を得ることができる」というものです。

 

小さい資金で投資効果を上げ、収益性を高められるということだよ

 

差金決済にならない

現物取引では『受渡日に買付代金、または売却有価証券の提供を行わずに、反対売買の差金により決済する』ことができません。

これは法令で禁止されているためです。

1日に何回も取引するデイトレーダーなどは、差金決済の縛りがあると資金拘束されてしまいます。

 

しかし、信用取引ではこの限りではないのです!

 

新規建てした建玉を同一日に反対売買して決済すると担保として拘束した委託保証金が"直ちに"解放されます。

つまり、同一委託保証金を利用して何度でも売買することが可能なんです。

 

 

信用取引には注意点がたくさんある?デメリットを知らないと大変なことに…

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これまで信用取引のメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。しっかりと理解しておかなければ大変なことになりますので注意しておきましょう!

 

追証(おいしょう)

信用取引では、委託保証金を担保として資金や株券を借りますよね。

例えば、信用取引している銘柄に含み損が生じた場合など、この保証金の維持率を保つために追加保証金が必要になることがあります。。。。

 

この追加保証金を、追証(おいしょう)』といいます。

 

「ついしょう」じゃなくて「おいしょう」だよ

 

追証は一度発生すると、その後の相場変動によって最低保証金維持率が上がった場合も必要になります。注意してください。

信用取引 ではレバレッジを掛けている分、このように追証で追加資金が必要となることがありますので、注意しましょう。

 

逆日歩(ぎゃくひぶ)

信用売りでは、証券会社から株を借りて取引を行いますが、証券会社も保有している株に限りがあります。

売り注文(貸株数)が殺到し、買い注文(現金貸し)を上回ると、株が不足してしまいます。

 

この場合、証券会社は日本証券金融株式会社から株を調達する必要があります。

しかし、さらに日本証券金融株式会社でも株が不足するような場合には、対象銘柄を保有している銀行などの機関投資家から株を借りて調達しなければなりません。

 

この時に、機関投資家に支払う借り料を「品貸料」といい、株を借りている投資家に負担してもらう手数料を逆日歩(ぎゃくひぶ)』といいます。

 

ぎゃくひぶ!覚えましたし!

 

信用売りが殺到している銘柄ではこの「逆日歩」が発生することがあります。思わぬコストになりますから注意しておきましょう!

 

 

信用売りを使ったクロス取引というテクニック

ここで、信用売りを使ったクロス取引というテクニックをご紹介します。

 

まず、クロス取引というのは株主優待をタダ取りできるというものです。

なんだかすごくないですか?

 

まず、株主優待の権利日までに現物株と信用売りで同じ銘柄を同じ株数だけ成り行きで注文します。(両建てするということです)

これは株価が変動した場合でも損益が相殺されるのでリスクがありません。

 

次に、権利落ち日以降に取得した現物株を売却し、信用株を現渡しして決済します。(これで権利付最終日には現物株を保有していたので、権利確定日は株主となる)

 

ただし、以下2点に注意しておくべきです。

株主優待と同時に配当金が出る場合は、信用売りしている株から配当相当額を支払う必要があります。

②信用売りを利用するので逆日歩が発生することがありますので、想定外のコストが発生する可能性があります。

 

クロス取引に似たような手法で『つなぎ売り』といったテクニックもありますので、興味のある方は調べてみてください

 

信用取引を知って、株式投資初心者を抜け出そう!

このように、信用取引を使うことで株式投資の幅が大きく広がります。

現物のみのトレードに限定することで資産の安全性は高くなりますが、利益を得るチャンスも減ってしまいます。

 

信用取引のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、うまく使いこなせるようになれば株式投資初心者を抜け出せるのではないでしょうか!

 

今回は以上です。ありがとうございました。

※この記事は信用取引を推奨するという目的ではありませんので、あくまで自己責任でお願いします。