「ドル・コスト平均法は万能法でも必勝法でもありません」
「え?そうなの?」と思う人も多いかと
今回は少しドルコスト平均法について掘り下げてお話していきたいと思います。
ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法についてよくわからない、おさらいしておきたい方は以下へどうぞ!
【過去記事:ドルコスト平均法についてはこちら】
ドルコスト平均法について掘り下げてみます
ドルコスト平均法は有効な投資手法としてしばしば用いられます。
例えばつみたてNISAやiDeCoなど。
これらは毎月(あるいは毎年、毎日)決まった金額の投資商品を購入し、運用していきます。
まさにこれがドルコスト平均法を使っている!
ドルコスト平均法は長期投資に適した方法
ドルコスト平均法で”毎月(あるいは毎年、毎日)一定額”を購入することで、時間分散になります。
金額を決めて購入するところがミソで、商品が安いときはたくさん購入でき、商品が高いときはすこしだけ購入できます。
このように、常に変動する相場価格から機械的に購入することで、荒波のような相場でも平均購入単価を下げられる期待があります!
「これってドルコスト平均法最強じゃない?」って思う人いそう!!
ドルコスト平均法にも注意するポイントが
定期的に積み立てることで、購入単価を平準化することができます。
これを見てください。
これはS&P500のチャートですが、2009年頃のリーマンショックや2020年頃のコロナショックは大きく下げていますが、ほぼ右肩上がりになっていますよね。
このような右肩上がりのチャートでは早い時期に一括購入したほうが有利です。
すべて結果論にはなるのですが、完璧な右肩上がりのチャートに対してはドルコスト平均法で買うよりも、初期の一括購入のほうが有利なんです。
詳しく見ていきましょう。
ドルコスト平均法と初回一括購入の比較
全部で5万円分の株式を「ドルコスト平均法で5回に分けて購入」した場合と「初回一括購入」した場合で比較してみます。
株価が右肩上がりに100円ずつ上がっている商品だったと仮定します。
まず、ドルコスト平均法。1万円ずつ5回に分けて購入すると、下のようなグラフになります。
5回合わせた購入口数は228.3です。最終的な評価額は・・・
500円 × 228.3 = 114,150円
次に、初回一括購入の場合。初回の100円の時に5万円購入します。
購入口数は500です。最終的な評価額は・・・
500円 × 500 = 250,000円!
初回一括購入のほうが圧倒的に有利な結果ですね!
チャートが右肩上がりになるかは分からない
でも未来のことなので、こんなに綺麗に右肩上がりのチャートになるかは分かりません。
しかも、一括購入したあと、もしすぐに株価が急落してしまったらどうしますか?
わたしだったら、「これ以上資産を減らしたくない!」と思って損切りしちゃうかなぁ
ドルコスト平均法の理想は
ドルコスト平均法が一番力を発揮するのは、長い間低迷している株価が、どーん!と上がった時です。
時間を掛けてコツコツを購入している商品が、ある時評価されて急騰したら。。。
億り人になれる!?
メンタルを保つために貯金感覚でドルコスト平均法を
さきほどのS&P500のチャートも、
①90年代に一括購入
②90年代からコツコツ購入
どちらの投資方法でも、大きく利益は出ています。
ただし、2000年代のように株価が低迷している期間にメンタルをどう保つことができるのか?という問題が重要です。
積立投資では、株価が下がっていることは逆にチャンス!
長期目線でどっしりと構えられるのがドルコスト平均法の良いところですね。
一括購入してしまうと、どうしても目先の株価が気になってしまいますので。
みなさんも、ドルコスト平均法のメリット・デメリットをしっかりと理解して投資に有効活用してくださいね。
今回は以上です。
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